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第1チーム・第一次隊ヒムルン登頂記

 2009年10月15日、第一次隊ヒムルン登頂記

 本日第一次隊の田辺隊長、江川隊員、ぼんど隊員、無事・無傷でBCに戻る事が出来ました。藤松さんと滝沢さん、第二隊の3名とネパールスタッフが祝福と共に迎えてくれました。

山頂までの長いアタックを振り返ってみます。

10月11日:BC~C1まで

プジャで安全登山を祈願してから出発。C1までは慣れた道のりの登行です。2日前にC1を掘り出すというオーバーワークに対して一日しかレストを取らなかったのが応えたのか、江川隊員が疲労している様子だったので団体装備を取り上げました。江川隊員は一回しかチャンスがないので意地でも登ってもらいたいものです。コックのプラカスさんが同行しているので軽量化重視のアタックなのに食事は豪華でした。イモとゆで卵の煮物やら色々と用意してくれました。これがまた美味しい!


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プラカスさんと田辺隊長


10月12日:C1~ラッセル、FIX掘り出し~C1

予定ではC2を設営し、13日アタックでしたが、C1からいきなりのラッセルに阻まれ、まったく進みません。前に田辺隊長と付けたトレースと赤旗は全く見当たらず、おまけにBCに閉じ込められている間に降った雪で地形まで変わっていました。また一からトレースを付けていくしかありません。固定ロープを張った三本岩の下までラッセルするだけで大変時間がかかり、さらにここから7本の固定ロープが深く埋まってしまい、これを掘り出しながら進むのにものすごい労力と時間がかかりました。そして背中の荷はC2のテント類やアタック装備でとても重いのです。


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固定ロープを掘り出しながら進む大木隊員


7本のロープを全て掘り出し、終了点に着いたのが13時前、この疲労具合と重荷でまだまだ遠いC2に入るのは無理と隊長が判断し、固定ロープ終了点にC2設営用の装備等を全てデポし、
C1まで戻る事にしました。あれだけの大雪の後なので仕方のない結果でした。


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C1に戻った江川隊員。背景は残照のヒムジュン。


10月13日:C1~C2

昨日付けたトレースのおかげであっという間に三本岩まで登り、掘り出した固定ロープでグイグイと高度を稼げました。


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固定ロープの登行


C1を出発してたったの2時間で終了点まで着きました。昨日はここまで6時間弱かかっています。軽量化のために無駄な個装を色々削ったのもよかったみたいです。デポした装備を回収し、C2に向かいました。6400mのピークを回り込む箇所の雪崩が最大の心配事でしたが風で雪は積もらず、締まった雪面で快適に歩けて安心しました。

C2予定地に着き、稜線に設営するのでまずは雪庇を崩す作業です。命綱をつけてスコップで稜線から迫り出した雪を崩していきます。


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稜線に発達した雪庇を切り崩す作業中


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プジャの旗を張り完成したC2。


C2が完成し、あとはアタックを待つのみです。江川隊員がここまで来るのは初めてです。もちろん6200mという標高も初めてです。江川隊員はこれまで順応がなかなか上手くいかず、苦労していましたが今日は大丈夫だったみたいです。C2入りし、少々頭痛はあるものの、大丈夫そうです。ここにきてようやく順応してきたみたいです。気持ちが入っているのでしょう。C2からヒムルンは目の前です。本日も綺麗に夕焼けしました。日が沈むと一気に冷え込みます。明日はさすがに冷えそうです。
ダウンジャケット、ブレスサーモ、それぞれ最強の防寒装備をまとって明日は出陣です


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ヒムルンは目の前(左)


10月14日:C2~山頂~C1

いよいよアタックです。4時起床、めちゃくちゃ寒いです。マイナス20度くらいでしょうか。5:50、C2出発。まずは登り始めまでの長い急斜面のトラバースです。一歩でも気を抜けば谷底です。登り始めの鞍部に着く頃に朝焼けが始まりました。我々が登行するのは西側斜面なので10時過ぎまでは日が当たらないのが残念です。
アンナプルナ山群、信大が初登頂したギャジカンやラトナチュリが朝焼けに染まるのを眺めつつ、標高差900mの登りに取りかかります。この900mの登りの半分はラッセル、半分は硬い雪面でした。
そして傾斜のキツ~イ急登です。一歩のミスも許されません。滑落すればロープを繋いだパートナーまで巻き添えにしてしまいます・・・。上部に登るほど風が強くなり、体が芯から冷えました。体感温度はマイナス30度くらいでしょうか。鼻の感覚が無くなり、凍傷しそうです。 心配された江川隊員の順応は大丈夫そうです。


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肩まで登りつめた田辺隊長、後ろに見えている山頂は近い。


山頂に抜ける雪庇を崩し、10:10、ようやく山頂に抜けました。長かった・・・。5年に一度の大雪で足止めをくらい、簡単に思えた山でしたがえらく苦労させられました。感動の山頂、順応に散々苦労した江川隊員と抱き合いました。


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山頂の江川隊員、プラカス料理長、田辺隊長


目の前にヒマラヤのジャイアンツが聳えていました。マナスル、アンナプルナ、ガネッシュヒマール山群、そしてチベット高原、すごいの一言です。しかし風もすごく、余裕が全然ありません。いそいそと写真を撮り、小川勝さんの遺骨を山頂に埋め、下山の準備に取り掛かりました。山の事故は下りがほとんど、あの急斜面を下るのはとても大変な作業です。山頂では喜べない、山の現実です。

万が一にも死なせられない江川現役隊員は田辺隊長が面倒をみて、大木隊員とプラカス料理長で組み直し、下降開始。気の抜けない急斜面が続きます。一番ピリピリした瞬間です。一歩たりとも気の抜けない長い歩行はほんとに疲れました。C2に戻ったのが12:45、ようやく一安心です。

第二次アタック隊の3人が楽にC2入りできるよう我々はC1に戻ることにしました。
我々もそのほうが体が休まります。


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C2を後にする田辺隊長。背景はヒムルンヒマール7126m。


 C1に戻る途中で第二次隊にすれ違いました。今度は彼らが頑張る番です。角谷親分はBCに着いて12時間も経たずにアタックに出発です。さすがです。


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第二次隊と。左から花谷(泰)、花谷(裕)、角谷親分、田辺隊長。

 C1に着く頃には全員ヘロヘロになりました。さすがに疲れました。プラカス料理長はそのままBCまで下りて行きました。すごい体力です。我々はC1に泊まり、明日全てを撤収してからBCに下山します。


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 C1、喜びの江川隊員と田辺隊長。


 10月15日:C1~BC

 のんびり起床し、のんびり食事し、のんびり撤収しました。今日も快晴、二次隊は登り始めていることでしょう。テント類などかなりの重量の荷下げでしたが、そこはさすが現役部員の江川隊員、ガッツリ担いでもらいました。何度も何度も歩いたこのC1とBCの道、これが最後です。


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この急なモレーンを登りきるとBCです


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 BCにて集合写真


 BCでは藤松さん、滝沢さん、そして第二隊の小林さん、駒井さん、神野さん、そしてネパールスタッフが温かく迎えてくれました。

 ヒムルンまでほんとに長い道のりでした。江川隊員は日程もギリギリ、明日には滝沢さんと第二隊の3名とカトマンズに向けて下山を始めます。彼は最後まで順応に苦労し、登頂の可能性も五分五分と言われましたが、最後にチャンスをものにでき、素晴らしい登山になったと思います。

 疲れた。ゆっくり休みます。

文責:大木信介隊員(DJ-ぼんど)

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